社会福祉の未来に繋ぐ 大坂イズムの継承
―「自主・民主・平和」と人権視点―

北川 清一 編著

大坂譲治先生の社会福祉の政策と実践に向けられた「イズム」を、共に仕事をした者、直接間接に何らかの感化を受けた者、教えを受けた者がそれぞれの立場で書き下ろした書。

ISBN978-4-7501-0384-6 C3036
A5判 202頁 本体 3,200円+税


実践家・大坂譲治を語る−親と子・鷹司と譲治−
大坂譲治先生を偲ぶ

第I部 社会福祉における個人の尊厳と人権視点
第1章 21世紀への提言
 第1節 施設の地域関係
 第2節 施設による在宅福祉事業の展開
 第3節 21世紀の問題状況と課題
 第4節 ソーシャルワーカーの役割
  まとめ
第2章 社会福祉と人権−生活保護バッシングの視座−
  はじめに  第1節 生活保護バッシングの動向
 第2節 公的扶助の歴史はスティグマから始まる
 第3節 社会福祉はなぜ貧困を重視するのか
 第4節 生活保護バッシング克服の視点

第II部 地域福祉領域における人権視角
第3章 キリスト教社会福祉における仙台基督教育児院と横須賀基督教社会館
    −ボランタリズムの視点から−
 第1節 明治期のキリスト教社会福祉
 第2節 昭和初期からのキリスト教社会事業の衰退
 第3節 戦後のキリスト教社会福祉
 第4節 阿部志郎のキリスト教社会福祉論
第4章 地域福祉と人権の視座/東日本大震災とソーシャルワークの課題
 第1節 被災住民の生活支援策に向けた柔軟対応の取り組み
 第2節 東日本大震災と阪神淡路大震災
 第3節 社会福祉専門職の活動
 第4節 災害派遣福祉チームの設立に向けて

第III部 医療福祉における人権視角
第5章 精神保健福祉領域における人権視点に立った家族支援の視座
    −あるがままに受けとめることの意味を問う−
 第1節 わが国における精神障害者および家族のおかれてきた状況
 第2節 最近の動向
 第3節 精神保健福祉領域における家族支援
 第4節 相談者としてのかかわり−あるがままに受けとめること−
第6章 人権視点に立ったアルコール依存症者へのソーシャルワーク実践
    −一般医療機関の実態から−
  はじめに
 第1節 一般医療機関でアルコール専門医療サービスからこぼれ落ちる現実
 第2節 アルコール専門医療サービスからこぼれ落ちる要因
 第3節 アルコール依存症者の健康権とソーシャルワークの視座
  おわりに−アルコール健康障害対策基本法の意義と課題−

第IV部 子ども家庭福祉領域における人権視角
第7章 児童養護施設におけるマルトリートメントを超克する視座/支援者への支援
 第1節 施設内虐待を扱う立場
 第2節 施設内虐待の類型
 第3節 施設内虐待を生む要因とその超克に向けた視点
 第4節 施設内虐待からの回復
  −生活支援の重要性と支援者へのエンパワメントの視点−
 第8章 児童養護施設における「暮らし支援」と権利擁護
  はじめに
 第1節 津崎哲雄による日本の社会的養護に対する分析
 第2節 児童養護施設における「暮らし支援」
 第3節 子どもにとって安心できる「暮らし」を展開するために
  おわりに−大坂譲治先生との出会い−
第9章 児童養護施設のソーシャルワーク実践と権利擁護−実践原則の汎用状況を生成する視座−
 第1節 課題提起−20年前と何が変化したのか−
 第2節 実践原則の未定立問題と不適切なかかわり
 第3節 「実践なき思索は空虚であり,思索なき実践は盲目である」から得る視座
 第4節 権利擁護の汎用化作業の破綻から学ぶべきこと

補論 師の「語り」と師への「思い」
I.クリスチャン・ソーシャルワーカーであることのこだわり
II.東北の地から発信された実践理論−大坂譲治先生を語る−