精神障害にチャレンジする人々との社会福祉実践と理論

岩田 泰夫

筆者の精神保健福祉士(PSW)として、またPSW養成に従事してきた教育者としてのそれぞれの実践体験を繋ぎ合わせ、
PSWの実践力が養われるようわかりやすく構成されている。

ISBN978-4-7501-0378-5 C3036
A5判 330頁 定価3,150円(本体3,000円)


第1部 ソーシャルワークとは ―ソーシャルワークの実践理論―

第1章 ソーシャルワークとは
 はじめに
 1.ソーシャルワーカーの専門性
 2.ソーシャルワークの目的と機能
 3.生活とは
 4.ソーシャルワークの介入の特徴
 5.生活の有している機能
 おわりに

第2章 ソーシャルワークの援助の構成とその構成要素
 はじめに
 1.ソーシャルワークの構成とその構成要素
 2.それぞれの構成要素
 おわりに

第3章 医療機関におけるソーシャルワーカーの実践上の課題
 はじめに
 1.ソーシャルワーカーの所属機関・施設における状況
 2.ソーシャルワーカーの課題 ―その1「統合的なソーシャルワーク」の展開の課題―
 3.ソーシャルワーカーの課題 ―その2:その実践上の課題―
 4.ソーシャルワークの7つの援助の方法
 5.生活上の問題に対する相互支援
 6.援助技術の方法の相互支援
 おわりに

第4章 クライエントをどう呼ぶか ―それぞれの立場からみた障害者観―
 はじめに
 1.国際障害者年における「障害者」の人々の呼称に関する議論
 2.いろいろな場(機関や施設)での呼び名
 3.精神障害者による自分たちの定義
 おわりに

第2部 精神障害者福祉論

第5章 ソーシャルワークの視点からみた精神障害の特徴
 1.病気(障害)と生活との関係
 2.病気と障害との関係
 3.国際生活機能分類に基づく障害
 4.精神障害の特徴
 5.精神障害の当事者の特徴
 おわりに

第6章 ソーシャルワークの対象となる精神障害者の生活の障害
 はじめに
 1.生活の障害とは
 2.生活の障害の枠組み
 3.生活の障害の特性と働き
 おわりに

第7章 ソーシャルワーカーの機能と役割
 はじめに
 1.ソーシャルワーカーの機能の広範囲で多様な理由
 2.精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)の機能の分類
 3.ソーシャルワーカーの機能と役割
 おわりに

第8章 ソーシャルワークの人間に対する考え方(人間観)
 はじめに
 1.ソーシャルワークの人間に対する基本的な5つの考え
 2.ソーシャルワークにおける人間(クライエント)
 3.ソーシャルワークの生活者観(人間観)
 4.ソーシャルワークの考える生活者観(人間観)のとらえ方の特徴
 5.ソーシャルワークの人間観に基づく実践モデル
 6.筆者のソーシャルワークの生活者観(人間観)をめぐる実践体験
 おわりに

第9章 ソーシャルワーク実践の原理と原則
 はじめに
 1.ソーシャルワークにおける価値の重要性
 2.ソーシャルワークの原理や原則などの価値の大まかな定義
 3.ソーシャルワークの原理・原則(価値)
 4.ソーシャルワークの価値の実践上の困難さ(課題)
 おわりに

第3部 相談援助(活動)と体験記を読み解く

第10章 精神障害者への相談援助の内容と指針
 はじめに
 1.相談援助の重要性と課題
 2.相談援助(活動)の相談内容
 3.相談援助(活動)の目的と内容(過程)
 4.相談援助(活動)の特徴
 5.クライエントの主体性の尊重
 6.精神障害者をとりまく社会(環境)を整える ―社会的バリアを中心にして―
 7.相談援助(活動)の指針

第11章 体験記(事例)を読み解く ―体験記と体験記を読み解くための問題―
 はじめに
 1.障害者の人々の物語(体験記や事例などを含む)を読み解く方法
 2.志乃めぐみさんの「私の体験」記
 3.志乃さんの体験記を読み解くための宿題の内容
 4.志乃めぐみさんの「私の体験」記の物語を読み解くヒント(鍵)
 おわりに

第12章 体験記のストリーを読み解くための問題に応える
 はじめに
 1.体験記のストリーを読み解くための問題に応える:その1
 2.体験記のストリーを読み解くための問題に応える:その2
 おわりに

第13章 ソーシャルワーカーの体験記 ―自分の道を歩き始めたあなたへ―
 はじめに
 1.ソーシャルワーカーとしての「私の体験」
 2.ソーシャルワーカーの体験記を読む
 3.自分を取り戻していく回復のパターン
 おわりに

第14章 「生活上の問題と対処に関する評価票」の記録の内容と評価
 はじめに
 1.「生活上の問題と対処に関する評価票」の内容
 2.相談面接と相談面接の記録における留意しておきたい諸点
 おわりに

第15章 ソーシャルワーカーの実践記録と記録の書き方
 はじめに
 1.ソーシャルワーカーの記録の内容
 2.記録の実際の方法
 3.実際の記録
 4.記録に関する倫理
 おわりに

第4部 精神保健福祉各論 ―ソーシャルワークの新しい動向―

第16章 障害をもつ生活者の回復(過程)への援助
 はじめに
 1.回復の4つの次元
 2.喪失(体験)とは
 3.交流分析の4つの脚本分析と脚本分析による回復の過程
 4.障害の統合過程における各段階での援助
 おわりに

第17章 権利擁護の活動とその種類とアドボケイト
 はじめに
 1.権利擁護とは
 2.権利擁護(アドボカシー)の種類
 3.アドボケイトの特徴と役割
 4.精神保健福祉士の権利擁護における役割
 5.精神保健福祉士の権利の擁護における役割と課題
 6.精神保健福祉士の権利の擁護における課題
 おわりに

第18章 ピアサポートとは
 はじめに
 1.オルタナティブとは
 2.オルタナティブな援助とその要件
 3.体験的知識とは
 4.ピアサポートとは
 5.セルフヘルプに基づいたピアサポートの活動の範囲
 6.ピアサポート(活動)の機能
 7.ピアサポート(活動)の哲学とピアサポート(活動)を促進する原理
 8.ピアサポーターの要件と活動指針
 9.ピアサポート(活動)への専門職の支援
 おわりに

第19章 ピアカウンセリングの実践上の指針
 はじめに
 1.自立生活プログラムとピアカウンセリング
 2.ピアカウンセリングの定義と特徴
 3.ピアカウンセリングの3つの技法(方法)
 4.ピアカウンセリングの実施場所とそこでの方法
 5.ピアカウンセラーの要件
 おわりに

第5部 相談援助(活動)を中心とする演習

第20章 相談援助を進める実践上の課題
 はじめに
 1.相談援助の場面が設定される場合
 2.相談援助を進めていく際の基本的な課題
 3.相互の対立の肯定的な活用
 おわりに

第21章 体験記の事例の相談援助の実際 ―演習その1―
 はじめに
 1.私の生い立ちと発病,受診,入院生活
 2.病気を隠しての会社勤め,再発,母の死による生活状況の変化
 3.退院
 4.地域での生活への移行
 5.地域での生活の定着
 おわりに

第22章 受診勧奨の実践事例の演習 ―演習2―
 1.Aさんの事例
 2.問題(課題)編
 3.解説編
 4.精神障害の当事者へのインテーク面接
 5.ロールプレイの実施における留意点
 おわりに

資料編
 資料1:私が私らしく生きられることと,それがなされる社会
 資料2:スティグマ(用語解説)
 資料3:「家族になるとは」「家族とは」を考える物語
 資料4:自立(生活)とは