メンタルヘルスとソーシャルワークによる自殺対策

大野 裕 監修/大山 博史・渡邉 洋一 編著

本書は、2007年に示された「自殺総合対策大綱」を受け、精神保健と社会福祉の領域から自殺対策を考える画期的な書である。

ISBN978-4-7501-0348-8 C3036
A5 292頁 定価 2,940円(本体 2,800円)2008年


第1部 精神保健領域による自殺対策
第1章 わが国の自殺の疫学と自殺介入の基礎
 第1節 わが国の自殺対策の進展
 第2節 わが国の自殺の疫学
 第3節 自殺介入の基本的戦略
 第4節 わが国の自殺介入活動の現状−地域介入における高齢者自殺対策−

第2章 自殺へ至る心理的過程
 第1節 わが国における自殺動機
 第2節 自殺の危険因子
 第3節 自殺の心理的過程モデル

第3章 地域介入による自殺対策−新潟県の地域実践−
 第1節 松之山町における実践
 第2節 松代町の実践
 第3節 松之山町と松代町の違いについて
 第4節 ソーシャルワークとしての方法論

第4章 中高年者自殺対策活動における地域看護の役割
 第1節 うつ・自殺者と受療
 第2節 医療機関における早期介入
 第3節 地域における看護機能の拡大

第5章 中高年自殺対策への産業保健のアプローチ
 第1節 労働者をめぐるメンタルヘルスの現状
 第2節 労働者のメンタルヘルス対策
 第3節 産業保健と地域保健の連携にむけて

第6章 自治体による自殺対策の取り組み−青森県における先駆的事例より− 
 第1節 青森県における取り組み
 第2節 自殺対策のための広域的取り組み

第7章 わが国における自殺対策の政策的取り組み
 第1節 日本における国家レベルの自殺対策
 第2節 自殺対策の立法へむけて
 第3節 自殺対策基本法と自殺総合対策大綱

第2部 地域福祉の展開と自殺対策
第8章 地域福祉の展開と中・高齢者自殺対策の基本的アプローチ
 第1節 地域福祉の展開
 第2節 ソーシャルワークと自殺対策に求められる技術

第9章 自殺の抑制の価値規範の構築にむけて
 第1節 自殺の抑制の価値規範の構築
 第2節 自殺者と遺族の尊厳擁護とナラティブ・ソーシャルワーク

第10章 自殺対策と社会福祉協議会
 第1節 市町村社会福祉協議会と自殺対策
 第2節 地区社会福祉協議会と自殺対策
 第3節 民生委員・児童委員,ボランティア
 第4節 公民館活動・サロン活動と自殺対策
 第5節 自殺対策と貸付事業・権利擁護事業

第11章 自殺予防活動における社会福祉士・精神保健福祉士の役割
 第1節 自殺対策における社会福祉士の役割
 第2節 自殺対策における精神保健福祉士の役割
 第3節 ACTの活動と自殺対策の課題

第12章 自殺対策と福祉教育
 第1節 福祉教育・福祉共育・福祉協育の活動
 第2節 自殺対策のための福祉教育の取り組み「中学校における命の教育」
 第3節 小学校教育や地域交流における活動

第13章 自殺対策の課題と展望
 第1節 子どもの自殺の現状と課題
 第2節 自死遺族ケアの現状と課題
 第3節 中小企業経営者と多重債務問題
 第4節 情報メディアと自殺対策の課題
 第5節 地域福祉の視点から自殺対策の課題と展望