保育における「子どもを見る」ことの考察

佐木 みどり 著

本書では、さまざまな問題が生じる保育の現場で、保育者が日常的に抱える「気になる子ども」の問題を仲間とともに抱え、問題解決に取り組んでいるその過程を捉えながら「子どもを見る」ことの意を考え、深めていくことを目指している。

ISBN4−7501−0321−7 C3037
A5 176頁 定価 1,995円(本体 1,900円)2005年


序章 問題の始まり
1.現場の課題に立ち向かう「私」の立場
 2.課題の見極めと実践の見極め
 3.課題追求のプロセスで得たもの
 4.現場の資源とするために

第1章 「気になる」子どもへの理解と対応に悩む担任保育者
1.事例1:保育者の子どもが「気になる」から子どもを「気にする」へ
  1.R子の姿
  2.N保育者のR子が「気になる」時期から「気にする」時期へ
  3.N保育者の見方の変化に伴って生じたことがら
  4.「目を向ける」ことがR子の変容に影響を及ぼしていった経緯
 2.事例2:保育者が子どもから「目を離す」こと
1. 保育者が捉えたM子
   2.M子の変容とN保育者のかかわり
   3.M子の他児とのかかわりを変えたN保育者の気付き
   4.「目を離す」こととM子の変容
 3.まとめ―課題としての「子どもの見方」について―
   1.「目を向ける」
   2.相互的なかかわりと見方
   3.保育者と子どもがつくり出す「雰囲気」

第2章 子どもの見方の変化と子どもの変容
1. 事例3:保育者が「揺れる」こと
1. W保育者が捉えていたA子の姿
   2.W保育者の見方の変化とA子の変容
   3.揺らぐこと
   4.かかわりの相互性による循環
 2.まとめ―かかわりの循環―
   1.保育者の揺れが生み出すもの
   2.かかわりの循環

第3章 子どもの変容にかかわる担任保育者の「身に付いている」行動
 1.事例4:保育者の「身に付いている」行動
   1.T夫の姿
   2.W保育者の行動とT夫やクラスの子ども達とのかかわり
   3.W保育者の「身に付いている」行動とT夫の変容
 2.まとめ―保育者の「身に付いている」行動―
   1.「身に付いている」行動が生み出したもの
   2.「身に付いている」行動

第4章 保育者集団と園内研修
 1.事例1から4の総括
2. 保育者の変容の契機となる話し合い
 3.「子どもを見る」ことを深めるための保育者集団の機能
 4.「子どもを見る」こととは
 5.保育者集団の在り方

第5章 保育実践研究に対する考察
 1.「見る」ことの自明性
 2.保育における「子どもを見る」ことの研究
 3.研究方法の開示
 4.実践の場としての泓c稚園

終章 「私」の課題