コレクション3
自閉症児・者の家族とともに ―親たちへのまなざし―


久保紘章 著

著者が生涯をかけて追究してきた、当事者の立場に立った視点で発想しその生きざまに学ぶ、という理念のもと自閉症児と家族をテーマに独自の方法論で取り組んできた論文集であり、その一端を垣間見る授業内容も収録されている。

ISBN4-7501-0316-0 C3036
A5 162頁 定価 2,310円(本体2,200円)2004年


第1部 自閉症児の家族研究
 1 自閉症児の家族研究―とくにL・カナーの両親像をめぐって―
 2 自閉症児と家族
   1 はじめに
   2 カナー,アイゼンバーグの「家族」の位置づけ
   3 「精神病理」としての親
   4 治療者としての親
   5 生活者としての親
   6 おわりに
 3 障害児をもつ家族
   1 障害児をもつ家族への関心
   2 障害児が家族におよぼす影響
   3 親の障害児受容のプロセス
   4 治療における家族の位置づけ

第2部 当事者・家族への援助
 4 自閉症児の家族の役割
   1 はじめに
   2 「自閉症児をもつ親」に対する誤解
   3 家族の側に立つということ
   4 母親の生活の実態
   5 最近の自閉症のとらえ方
   6 家庭に基礎をおいた自閉症児の処遇
 5 自閉症と家族
   1 はじめに
   2 家族が自閉症児におよぼす影響
   3 親の「大変さ」について
   4 自閉症児をもつ家族(親)へのサービス
   5 おわりに
 6 家庭に基礎をおいた自閉症児への処遇
   1 はじめに
   2 ロンドン大学精神医学研究所における実践
   3 基本的な考え方
   4 行動の評価と処遇
   5 残された問題
 7 自閉症児・者にとっての家族と親しい人たちとの死別
   1 はじめに
   2 先行研究
   3 研究方法と対象
   4 結果 
   5 考察と議論
 8 死別をめぐって
   1 自閉症のKさんの死(施設での本人の死)
   2 自閉症のLさんの死(入院中の本人の死)
   3 母親の死(M子さん)
   4 △△施設での取り組み
   5 本人の自立:Aさんのお子さん(P)の場合
   6 親の死後のこと,お墓のこと
   7 子どもを亡くした親として
   8 「子どもより後に死にたい」
   9 日頃から教えておくこと:死別への援助

第3部 自閉症児・者の家族から学ぶ
 9 自閉症児を持つ母親を囲んで
   1 宮田加奈子さんのライフ・ヒストリー
   2 お話をお聴きして:学生の感想
 10 「真言の会」に見る親と関係者とのパートナーシップ
   1 真言君とその家族
   2 「真言の会」の発足
   3 最初の家庭に基礎をおいた「教育プログラム」
   4 親もまた「専門家」である
 11 自閉症の子どもをもつ親が専門家に求めているもの